岩手の野球選手応援ブログ

大谷翔平選手、菊池雄星選手など岩手を代表する野球選手の応援ブログです。

大谷翔平選手と菊地雄星選手に見る“岩手らしさ”

2024年3月29日(金)記

大谷翔平選手と菊地雄星選手の活躍を、主にユーチューブやインスタグラムなどのインターネットで見る事が多いのですが、以前から共通して感じるものがあります。

それは岩手県人らしさ」です。

並はずれた実績をあげても、誇らず、驕らず、淡々と努力を重ねている様子が、インタビューの発言などから、静かに伝わってきます。

そう感じているのは、私だけでしょうか?

その岩手県人らしさ」とは何なのかと聞かれれば、ハッキリとは答えられず考えてしまうので、外から岩手県人がどのように見えているのか、探してみました。

出身県でわかる人の性格

出身県でわかる人の性格

県民性の研究「出身県でわかる人の性格|岩中祥史」に、全国47都道府県の県民性が分かりやすくまとめられています。

この本に岩手県人らしさ」について、どのように書かれているかご紹介します。

一言で言うと「牛のように寡黙でとっつきにくい」「素朴でまじめが持ち味」。

そして「」つかみどころがないというか、どうにも決め手に乏しい。」

「いまひとつアイデンティティーに欠けるところがある」
のだそうです。

この本は2003年出版で、岩手から二人のメジャーリーガーが彗星のように登場する前のことですから、二人の登場以前の岩手県人らしさ」になるかと思います。

それまでは、岩手県人らしさ」を表現する代表的なものとしては、高村光太郎「岩手の人」という詩が有名です。

「岩手の人」には次のようにあります。

『岩手の人眼静かに、鼻梁秀で、おとがひ堅固に張りて、口方形なり 余もともと諸国の技芸に遊ぶ たまたま岩手の地に来り住して 天の余に与ふるもの 欺の如き重厚の造形なるを喜ぶ 岩手の人沈深(ちんしん) 牛のごとし

「岩手の人沈深(ちんしん) 牛のごとし」とは、「牛のように寡黙でまじめ、冷静沈着で思慮深い、ものごとに動じない努力家が多い」ということのようです。

高村光太郎はさらに、『地を往きて走らず、企てて草卒(軽はずみ、いいかげんなこと)ならず ついにその成すべきを成す』ともいい、成すべきことをきちんと成し遂げる、地味ではあるが信頼できる、と評しています。

とは言っても、四国に匹敵するほど広い岩手県は、県北部(北上市以北)の旧南部藩と、県南部(奥州市以南)の旧伊達藩で成り立っており、北と南ではその気質もかなりちがうといいます。

岩手県全体としては、『今の世の中は、すべて金次第で良くない』という考えを持っている人の割合が全国で最も高く(NHK県民意識調査※1)、古典的・伝統的な価値観が強いと言えそうです。(※1.数十年前の調査だと思われます。)

こうした地味な県民性を、自らのアイディンティティーにしようとしたのが「岩手県行政の『がんばらない宣言』」でした。

「人間的に、よりナチュラルに、、素顔のままで新世紀を歩き始めましょう。それが岩手の理想とする『がんばらない』姿勢です。・・・・・・・(以下略)」と県のホームページにあるようです。

バブル的・都会的な派手さとは正反対の、地に足のついた姿勢といえるようです。

見逃せない岩手県人らしさ」の要因として、仏教各派の中で一番禁欲的(ストイック)といわれる禅宗の信者数が、全国でも群を抜いて高く(NHK県民意識調査)、岩手県民のまじめさはそうしたことに起因しているのかもしれません。

以上が、「出身県でわかる人の性格」からの引用でした、ポイントを3つあげるとすれば

1.冷静沈着で思慮深い、ものごとに動じない努力家

2.『今の世の中は、すべて金次第で良くない』という考え

3.バブル的・都会的な派手さとは正反対の、地に足のついた姿勢

になります。
いずれも高い目標を持ち、勉強と努力を重ねる二人の姿は、子どもたちのみならず野球ファンを惹きつけてやみません。

さらに、大谷翔平選手と菊地雄星選手の二人には、いままでの岩手県人にはないスケールの大きさがあり、ワクワクしながら見守るばかりです。

やがて千葉ロッテマリーンズの佐々木 朗希選手(岩手県陸前高田市出身)も、続いて来るでしょうし、アメリカの大学にすすむ佐々木麟太郎選手(佐々木洋監督の長男)も楽しみです。

 

最後に・・・
今日本の文化は世界を魅了し、戦争やお金に匹敵する影響力を持ち始め、大きな潮流となっています。
その事は、ハーバード大学の著名な日本研究者をはじめ何人もの方が、日本文化の力に注目するよう発言していることでも分かります。
ユーチューブ番組で誰でも見る事ができますので、ぜひご覧になって下さい。

特に大谷翔平選手の文化的影響力は、ヨーロッパにも及びはじめています。
ぜひご一緒に見守り続けましょう。